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所長の税務相談三十三回目 (遺贈財産の辞退)

(社長)
 先生相談があるのですが、実は私の弟が今年8月に亡くなりました。弟は妻が先に亡くなり、今子供が二人おります。弟が若い頃に私が金銭の面等でだいぶお世話をしました。その弟が死亡の前に公正証書による遺言書を作っており、子供二人の外私に自分の財産を3分の1相続させるという内容です。
(所長)
 成程、社長は相続人ではないけれど、遺産の贈与を受ける権利があるということですね。社長の考えはどうですか?
(社長)
 先生、私は弟が若い頃にはだいぶ金銭面等でお世話をしましたが、その時貸したお金も既に全額返済を受けました。私は弟の財産を取得したいとは思いません。また、弟の子供達とも良い関係を持っていますので、相続によりその関係がぎくしゃくしたくもありません。そのため今回の遺産分けは固辞しようと思います。そこで質問ですが、私が遺贈資産をもらわない事により、私からの弟の子供達に対する贈与関係は発生しませんか?
(所長)
 社長、それは大丈夫です。贈与関係は発生しません。つまり今回社長は受遺者になりますが、相続人である子供たちが2分の1づつ財産を相続することが、二人のお子さんと受遺者である社長の全員による事実上の遺産分割協議であるといえます。そして、二人の子供で遺産を相続したという遺産分割協議書を相続税の申告書に添付されます。
(社長)
 先生の説明で安心しました。