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所長の税務相談三十二回目(未分割財産の賃料収入について)

(社長)
 先生今度は父が亡くなり、その折には葬儀等色々お世話になりました。先生ご存知のとおり母が5年前に亡くなっております。従って今度は私と姉と弟3人が相続することになりました。父は自宅と駅前の駐車場と賃貸マンションを遺産として残してくれました。ところが、その相続分について意見がまとまらず申告期限までに分割の見込みが立ちません。相続税の申告と不動産収入はどのように申告したらよいのでしょうか?
(所長)
 社長も大変ですね。兄弟間でもお互い連れ合いがいますので、話し合いは揉める事になりそうですね。但し、相続税の申告は期限までにしなければなりませんので、未分割で申告となります。不動産収入に係る所得税に遺産分割が決まるまで法定相続分で取得し申告ということになります。
(社長)
 先生、相続税の申告について分かりましたが、不動産収入に基づく不動産所得の申告に永年私が父の生前不動産関係の経理及び申告等の一切を引き受けてやっていましたので、今回も私が単独名義で申告したいと思うのですが、どうでしょうか
(所長)
 社長、それは出来ないので遺産分割が整うまでは、法定相続分。それぞれ3分の1の割合で賃料収入を受けたとして各人が確定申告をすることになります。
(社長)
 先生、私が生前父の側にいて妻と二人で面倒を見てきた経緯もあり少なくとも不動産の2分の1は取得できるのではないかと思います。分割がそのような割合で決定しその取得の割合は相続開始時に遡って収入が決まるのでしょうか。
(所長)
 社長、相続財産の取得は確かに相続開始の時になりますが、その果実となる家賃の帰属の効力は遡及しないと裁判で確定しています。従って各相続人が行った法定相続分の割合による当初の申告は相続開始まで遡及せず、そのまま有効となります。