トップ  プロフィール  事務所案内 所長の税務相談室 所長の一言コラム  リンク集


所長の税務相談二十三回目(兄弟姉妹の遺留分について)

(社長)
 先生、ご存知の通り今の会社は父から家業を引き継いで兄と私で酒店を営んでおります。父が亡くなったとき兄も私も独身で全財産を兄名義で相続致しました。兄は常日頃一緒に仕事をやってきたので自分が亡くなったら全財産を私にやると常に話しておりました。しかし、私には姉がいます。姉夫婦も事業を営んでおり今厳しいので財産を少しでももらいたいと言ってきました。
(所長)
 お姉さんの夫の商売が上手くいかず一助のため幾らかでも財産をいただきたいという気持ちもわかりますが。
(社長)
 父から家業を引き継ぎその維持に心血を注いだ結果私も兄も気がついてみるといまだ独身という有様です。共に苦労した私に対するせめてもの償いとして兄は全財産を私に相続させるという内容の遺言公正証書を作成しています。ただ、ものの本で遺留分という法律用語を耳にしたもので心配になりました。
(所長)
 成る程、全ての財産をあなたが相続する内容の公正証書をお作りになった訳ですね。それですと、遺留分とは一定の範囲の相続人が、留保された相続財産を取得できる権利ですが、民法上兄弟姉妹には遺留分は無いと明文化されています。そのため今回のようにお兄さんに子供もいなく、ご両親もいない場合には、法的に問題になることはありません。